向こう三軒両隣、孤独死の時代

昨日は所用で大宮と実家に帰りました。

そこで、隣の隣のお家の方が孤独死をしていた話を聞きました。

私よりも2歳年下の女性なのですが、普段はどこも悪くない元気な様子だったようですが、心臓の発作で亡くなったようです。

亡くなった時には周囲に誰もおらず、リビングの窓が少し開いた状態でその近くで倒れていたとのことで、それから数日間はずっと発見されないでいたのです。

寒い時期で窓が開いていたのでご遺体の痛みもなく正確にいつ亡くなったのかも分からない状態だったそうです。

 

実家の場所は祖父母が戦後に東京から大宮に移り住んで、今に至りました。

私道はまさに向こう三軒両隣、親子共に同年代で子どもたちは私と年齢の近い人です。

ここ10年位の間にほとんどの世帯の親が80歳を超えて、順番に認知症や体の問題などが出てきて病院や施設そして亡くなるなどで、そこには私と同年代の人やその子供が家を建て直してなどで様変わりしています。

若返ったという風に考えることも出来ますが、その中で独居になる人も増えているのです。

 

そして50代後半の独身者であれば、ほとんどがまだ現役で仕事をしています。

普段はほとんど顔を合わせることもなくなっていますが、そこはアパートとの違いで、町内会の回覧が回って来たり、時には頂き物のやり取りがあったりもします。

 

今回の件では、たまたま冬至のゆず湯の時期で、いつも実家でゆずが生るのでそれをそのお宅に差し上げていたそうなんです。

持って行った時にはチャイムを鳴らしても不在で、そのまま玄関先の門扉に袋をかけてきたそう。

次の日も袋があるのでもう一度鳴らしても不在だったようで、その数日後もそのまま袋があり、おかしいなと思っていたそうです。

柚子を持っていった時には回覧板が玄関にあったのに、次の日には無くなっていて、それでは帰って来ているのかとも考えそうですが、実際には回覧板が次に回らないので持ってきた人が、そのまま次に回していたという不測の事態が生じていたとのこと。

それで、結局は近くに住んでいるお姉さんが連絡が取れないということで、発見されたのです。

 

昔のように電話帳にみんなの名前が載っているわけでもありませんし、携帯電話のみの方も多くいます。

また、新聞を取っていない家も増えています。

ご近所だからと電話番号まで交換している人は少ないのではないでしょうか。

いつも行き来しているなどの事が無い限り、人のお宅の庭の中や家の中にはいることは勇気のいることですし、しないでしょう。

福祉の手が入っているお家だと定期的に訪問者が来ます。しかし今回のように独居で自活して生きている人の孤独死はますます増えていくのだろうと… 他人ごとではありません

 

今回の事を機に、ご近所の独居の人数人と携帯番号の交換をしたり、長期出張などで不在の時にはそれが分かるようにサインを決めたりとしたそうです。

私も以前にスペインに出張に10日間不在した折に真下の階の住人さんが物音が全くしなくなったので絶対おかしいということで、オーナーさんに連絡して確認をされたという経験がありました。

その時にはお隣の人にはお声かけしていったのですが、、、

オーナーさんはえらく恐縮しておられましたし、人によっては嫌がることもあるだろうけれど、私自身は、この時にお節介と言う気持ちは全く湧かずありがたいなと感じました。

ということもあり、私自身は家族にはしませんが、仕事をしている関係上、1日一回は所長に連絡をいれるようにしています。

これは正に生存確認、現在までは生きていますよ~、の代わりでもあるのです^^;