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日本三大金運神社、金劔宮の憂い

日本三大金運神社っていうのがあります。

山梨県・新屋山神社(あらや やまじんじゃ)本宮・奥宮、石川県・金劔宮(きんけんぐう)、千葉県・安房神社(あわじんじゃ)の三神社だそうです。

今回、金沢に行って白山比咩神社に行く話をしたら、それだったら是非近くにある「金劔宮」にも行ってみたら良いですよと、最近行きつけの美容師さんに勧められました。とはいえ、その美容師さんが言うには、自分は行ってみたけれど、正直「ここがぁ?」という感じではあったとのこと。

 

金運アップ⤴⤴っていう雰囲気のところではなかったんですよね~と。

半面、新屋山神社は、お賽銭も皆さんお札を入れていて、いかにも御利益がある感じだとの感想でした。

 

とはいえ、せっかくだから行ってみる価値はあるとのことでした。

 

さて、当日は白山比咩神社の駐車場からタクシーを呼んで、金劔宮まで行きました。歩いても行ける距離ではあると思います。

 

この神社はかなり古い神社です。

御朱印をいただこうと社務所に行ったら、いきなりこんなポスターが。

そういえば旅行サイトに金色の金運アップお守りがあると書いてありました。

 

 「御朱印はこちらですか?」

とお聞きしたら、たぶん奥様が、「やっていないんです」とのこと。

 

「お札はいただけますか?」と聞くと、お札はありました。

 

頂く間に、つい「御朱印はたくさん来てしまって止めてしまわれたのですか?」と聞くと、

 

「そうなんです、今日は平日だから少ないですが週末になると大変なことになってしまって」と優しいお声で言われました。

そこに不満とか怒りがない感じで言われていて、ほんと大変な思いをされたのだなと私は思いました。

紙で書いたもので配布するとか、アルバイトの巫女さん雇うなどの収益アップはあまり考えない、たぶん、家族経営的な神社なのかなとも感じました。

 

後から落ち合った、地元の灘村シニアマスターが言うには、ここはもとは地元のための神社だったんですとのこと。

 

白山比咩神社のように大きな神様ではないのですと。

 

そのため、地元のお祭りの時にはとても賑わって地元の人達に愛されている神社だとのことです。

 

雪が多い地域なので、防風防雪を兼ねてガラスの扉になっています。

シュっとしてキリッとした狛犬様です。

 

真名井のお水が良い水だそうです。が、汲むことは出来ません。 

 

最近の神社ブーム、御朱印ブームで、時に神社側が戸惑ったり、トラブルが発生したりして、御朱印や縁起物などの頒布をやめたところもあります。秩父の山奥にある三峯神社ではお朔日に頒布の白い気守りが有名になって、一本しかない生活道路が非常な渋滞になって、住民の苦情も増えて今では頒布が無くなりました。朝東京から出て、着いたのが午後5時近く、家に帰りついたのが午前3時だったという方もいました。

 

私はそこまでひどくなる前に、夜は三峯神社に泊まって朝のお祓いを受けて、そのまま白い気守りもいただいて、とっくに1年は過ぎていますが、今も大事にしております。

 

明治神宮の清正の井戸も芸能人が待ち受けにしたら仕事がいっぱい入って来たと言ったことから、火がついてすごい事になった時があり、水場が大分荒らされてしまった時もありました。

 

鞍馬山の本殿前も、芸能人がやってきてパワーを浴びる姿がテレビに出た年には30分以上待たないといけない状態になったり、今は御朱印もすごく並ぶようになっていました。

 

金劔宮も、ある方がこちらにお参りしてからとてもお金が入って来たなどのちょっとしたことから、火がついて、たくさんの人が金運守りと御朱印を求めて殺到することがあるようになったのでしょう。ちょっと気の毒ともいえるのかなと思ったりした神社でした。

ただ、私が触れ合った奥様の感じはとても穏やかでいい感じの方でした。